もうやめよう!オフサイドを判断するときの誤った考え方【サッカーのルール】

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いきなりですが、みなさんにクイズを出したいと思います。

次の画像を見てください。白のチームのフリーキックが蹴られる瞬間の写真です。味方がボールを蹴った瞬間、白の10番がオフポジ(オフサイドポジション)にいるのが分かりますね。

このプレーは、オフサイドになるでしょうか?

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#1

正解は「この画像からではオフサイドかどうかは分からない」です。オフサイドを判定するためには、ボールが蹴られた後に、何が起こったかを確認する必要があります。

 

みなさんは、今までこのように、味方が蹴った瞬間だけでオフサイドかどうかを判断していませんでしたか?

この記事では、オフサイドが成立するタイミングについて解説します。

  • オフポジの選手がいる時に、ボールがゴールに入ったらどうなるか
  • オフポジの選手がいる時に、別の反則が起こったらどうなるか

オフサイドが成立するタイミングを正しく理解して、審判のジャッジが分かるようなりましょう! そうすれば、もっともっとサッカーの試合を楽しめるようになりますよ!

オフポジにいるだけでは反則にならない

オフサイドの判断基準についての記事(関連記事を参照)でも書きましたが、オフポジにいるだけでは反則になりません。

関連記事:
Image Offside<前編>判断基準はコレ!オフサイドを見極める3つのポイント【サッカーのルール】
Image Offside<後編>判断基準はコレ!オフサイドを見極める3つのポイント【サッカーのルール】

オフポジにいる選手が、ボールに触れるか、相手を妨害してはじめてオフサイドが成立します。そのため、味方が蹴る瞬間の画像だけでは、オフサイドかどうかを判断することはできません。

もし、ボールが蹴られてからオフサイドが成立するまでの間に、オフポジではない別の選手がゴールしたら、そのゴールは認められることになります。

オフサイドが成立する前に起こった反則が罰せられる

次に、オフサイドが成立する前に、別の反則が起こった場合はどうなるでしょうか。

その場合は、別に起こった反則が罰せられることになります。

動画を見て確認してみましょう。

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攻撃側の白のフリーキックで始まる場面。最初に見た画像のシーンを再現した動画です。

オフサイドが成立する前にペナルティーエリア内で守備側の反則があったため、PKの判定となりました。

このような場面で、時々「最初からオフポジにいた選手なんだから、オフサイドの方が有効だろ!」と言う人がいますが、正しくありません。

時系列で考えれば簡単です。オフポジの選手がボールに触れるか相手を妨害してはじめてオフサイドが成立しますので、その前に別の反則が起こったら、その反則の方が有効になるわけです。

主審の笛でオフサイドの成立が確定する

もう1つ、主審の笛が鳴るかどうかも大切なポイントです。

オフサイドが成立した時、副審はフラッグを上げます。

ですが、そこでオフサイドが確定するわけではありません。最終的には、主審が笛を鳴らすことで確定します。プレーが切れるのは、主審が笛を鳴らしてからなんです。

実際のJリーグの試合であったプレーを見てみましょう。YouTubeの動画です。

#2

プレーの流れ
  1. パスが出て、オフポジの選手がボールに向かって走り始めたのを確認してから副審がフラッグアップ
  2. オフポジの選手が走るのをやめ、ボールはキーパーの元へ
  3. 主審は笛を鳴らさずプレー続行を選択
  4. オフサイドが確定したと勘違いしたキーパーがボールを蹴り、攻撃側がそのボールを拾ってゴールを決める

なぜ、主審はこんな紛らわしいことをしたのか、と思うかもしれませんね。

その理由は、ボールの状況とオフポジの選手がボールに向かうのをやめたことから、オフサイドを確定しなくても守備側がセーフティーにボールを保持できる状況となったから笛を鳴らさなかったんです。

サッカーは連続性が魅力のスポーツですので、審判員としても意味のない停止はできるだけ避けたいと考えています。

ゴールが決まった後に、守備側の選手が主審に対して「副審がフラッグを上げたからオフサイドでしょ?」と抗議しますが、最終的な確定は主審の笛によって行われますので、守備側が早合点してしまったということになります。

まとめ

オフサイドが成立するタイミングと、その前後関係の優先順位について、理解できましたでしょうか。

最後に、もう一度確認しましょう。

  1. オフポジにいるだけでは反則にならない
  2. オフサイドが成立する前に、オフポジではない別の選手がゴールしたら、そのゴールは認められる
  3. オフサイドが成立する前に、別の反則が起こったら、その反則が有効になる
  4. 主審の笛で、オフサイドが最終的に確定する

オフサイドの見極めで大切なのは、オフサイドが成立したかどうかと、成立する前に何が起こったかの2点を確認することです。

オフポジに選手がいる状況で、ボールがゴールに入ったり、別の反則があった場合は、オフサイドの成立とどっちが時系列で早かったかを考えてみましょう!


[引用資料]

#1 BT SPORT

#2 ダヴィがオフサイド判定の間にゴール 鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸(YouTube)

競技規則
  • 第11条 オフサイド

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