なぜ?手にボールが当たったのにハンドにならない理由とは【サッカーのルール】

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MEMO
この記事は、競技規則2019/20 に基づいています。

誰がどう見ても、明らかにボールが手に当たったのに、ハンドにならないことがあります。

応援しているチームのシュートが相手の手に当たったのに、ハンドとはならず、「ハンドでしょ!PKでしょ!」と不満を感じたことはないでしょうか?

ボールが手に当たっても、ハンドになる場合とならない場合があります。

この記事では、ハンドの反則となる基準について説明していきます。


ハンドの概要

勘違いをしている方がとても多いのですが、手にボールが当たっただけでは、ハンドの反則にはなりません。手や腕を使って意図的にボールに触れるか、意図的でなくても状況に応じてハンドになります。

では、審判は、どういう基準で反則かどうかを判断するのでしょうか。以下の4つの基準を考慮した上で判断します。

  1. 攻撃側の手や腕に当たったボールが相手ゴールに入る、または得点の機会を作り出す
  2. 手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくしたり、手や腕が肩の位置以上の高さにある
  3. 手や腕を用いて意図的にボールに触れる

それでは、1つずつ詳しく解説していきましょう。

ハンドの基準①:攻撃側の手や腕に当たる

攻撃側の選手の手や腕に当たったボールが相手ゴールに入るか、得点の機会を作り出すとハンドの反則になります。ポイントは次の2つです。

  • 意図の有無は関係ない(偶発的であっても反則となる)
  • 「得点の機会を作り出す」は、ペナルティーエリア付近で手や腕に当たった場合に反則となる(ゴールから離れた場所で当たった場合は反則にならない可能性がある)

それでは、動画で確認してみましょう。画像をタップすると、動画が再生します。


#1

ハンドの基準②:手や腕が不自然な位置にある

ボールが当たった時の手や腕の位置によって、反則になることがあります。ポイントは次の4つです。

  • 意図の有無は関係ない(偶発的であっても反則となる)
  • 手や腕を水平方向(横方向)に広げて、体を不自然に大きくしたら反則となる
  • 手や腕を垂直方向(縦方向)に伸ばして、肩の位置以上の高さにしたら反則となる
  • 近くにいる別の選手がプレーしたボールが当たった場合でも適用される

それでは、動画で確認してみましょう。


#1


#1

ハンドの基準③:意図的にボールに触れる

ハンドの基準①②に該当しなくても、意図的にボールに触れたらハンドの反則となります。ポイントは次のとおりです。

  • 手や腕をボール方向に動かすなど、主審が意図的と判断したら反則となる

それでは、動画で確認してみましょう。


#2

反則と間違われやすい事象

ボールが手や腕に当たった際に、一見 反則のように見えても実際には反則でない場合があります。しっかり理解して反則かどうかを見極められるようにしましょう。

自分自身の頭や足から直接触れる

頭や足でボールをコントロールしようとしたものの、自分のトラップミスなどによってボールが手や腕に当たった場合は反則ではありません。基準②の「近くにいる別の選手がプレーしたボールが当たった場合」と似たように感じるかもしれませんが、自分がプレーしたボールが直接手や腕に当たった場合は、ボールとの接触を避けるのは不可能であることが多いため、例え手や腕が不自然な位置にあっても反則とはなりません。


#1・3

近くにいる別の選手がプレーしたボールが直接触れる

手や腕が自然な位置にある場合は、近くにいる別の選手がプレーしたボールが直接当たっても反則にはなりません。


#1

ただし、自然な位置ではなく、手や腕で体を不自然に大きく見せたり、手や腕が肩の高さ以上にある場合は反則となります。(基準②が適用される)

体を支えるために地面についた手や腕に当たる

上半身や体全体を支えるために地面に手をつける動きは、人間の自然な動作です。サッカーにおいてにも、倒れそうになったり倒れた体を起こすために地面に手をつける動作は、自然な動きと考えられています。そのため、体を支えるために地面についた手や腕にボールが当たった場合は、反則ではありません。


#1・3

ただし、体を支えている場合であっても、水平方向(横方向)や垂直方向(縦方向)に手や腕が伸びていたら反則となります。(基準②が適用される)

手や腕が自然な位置にある

手や腕が体の近くにあって、選手の体を不自然に大きくしていなければ反則にはなりません。


#3

まとめ

ハンドになる場合とならない場合の違いを、理解できましたでしょうか。

最後に、もう一度確認しましょう。

  1. 手にボールが当たっただけでは、反則にならない
  2. 攻撃側の選手に当たった場合や、手や腕が不自然な位置にある場合は反則となる(意図の有無は考慮されない)
  3. 意図的にボールに触れたと主審が判断したら反則となる
  4. 自分自身がプレーした直後に当たった場合や、体を支えるために地面についた手や腕に当たった場合は、反則にならない

ハンドの反則の見極めは、サッカーのルールの中で最も難しい判定の一つです。

今後、試合で手にボールが当たる場面を見かけたら、判定基準と照らし合わせて、ハンドに該当するかを考えてみましょう!


[引用資料] 出典:
#1 【修正版】JFA-TV 2019/20 サッカー競技規則の改正について(YouTube)

#2 DAZN 2020明治安田生命J1リーグ 第1節 湘南vs浦和

#3 2020 レフェリング スタンダード(YouTube)

競技規則
  • 第12条 1.直接フリーキック ボールを手または腕で扱う
  • 第12条 3.懲戒処置 反スポーツ的行為に対する警告
  • 第12条 3.懲戒処置 退場となる反則

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