なぜ?手にボールが当たったのにハンドにならない理由とは【サッカーのルール】

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MEMO
この記事は、競技規則2018/19 に基づいています。また、手でボールを意図的に扱うことを”ハンドリング”ではなく、より一般的に馴染みのある”ハンド”という言葉を使っています。

誰がどう見ても、明らかにボールが手に当たったのに、ハンドにならないことがあります。

応援しているチームのシュートが相手の手に当たったのに、ハンドとはならず、「ハンドでしょ!PKでしょ!」と不満を感じたことはないでしょうか?

ボールが手に当たっても、ハンドになる場合とならない場合があります。

この記事では、ハンドの反則となる基準について説明していきます。


手や腕で意図的に触れたらハンド

勘違いをしている方がとても多いのですが、手にボールが当たっただけでは、ハンドの反則にはなりません。手や腕を使って、意図的にボールに触れるとハンドになります。

バックパスをキャッチしても反則にならない2つの例外【サッカーのルール】 でも説明しているとおり、意図的とは意思があるかないかです。当然のことながら、人間は、他人の心の中を読むことはできません。 そのため、審判は、ボールと手の状況を見て、その選手が意図的に触れたのか、偶発的に触れたのかを判断します。審判が意図的と判断した場合に、反則となります。繰り返しになりますが、手にボールが当たる=ハンド、ではありません。

では、審判は、どういう基準で意図的か偶発的かを判断するのでしょうか。以下の3つの基準を考慮した上で、審判はハンドかどうかを総合的に判断します。

  • ボールが手に向かって動いたのか、手がボールに向かって動いたのか
  • 進路を予期できるボールだったか
  • 手や腕は自然な位置にあったか

どれがハンドか考えてみよう

次に、実際のJリーグの映像を元に、どれがハンドかを考えてみましょう。
3つの映像を見てください。画像をタップすると、動画が再生されます。

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#1

3つとも、明らかに手や腕にボールが当たってますね。どれがハンドか分かりましたか?

判定は、3つともハンドではありません。 ボールが手(腕)に向かっていて、進路を予期できないボールで、手(腕)の位置は自然である、というのがハンドにならない理由です。

次に、もう1つ映像を見てみましょう。これも、ハンドかどうかを考えてみてください。

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白色の選手の腕に、明らかにボールが当たってますね。ハンドかどうか、分かりましたか?

判定は、ハンドです。腕を不必要に高く上げている、というのがハンドと判定された理由です。

MEMO
ハンドの反則を行った選手は、警告(イエローカード)や退場(レッドカード)となることがあります。警告や退場といった懲戒処置については、改めて別の記事にまとめて説明します。

避けられないグレーゾーン

これまで説明してきましたとおり、ハンドの反則は、意図的かどうかを審判が見極めて判定を下します。
ですが、状況から意図を推測して判定を下しますので、反則の場合と反則でない場合の境い目を明確に分けることはできず、グレーゾーンとなるケースがどうしても出てきてしまいます。

最後の映像は明らかに意図的と推測できますので、どんな審判でもハンドと判定するでしょう。一方で、もっと分かりづらいケースでは、審判によって判定が変わってしまうことも考えられます。

見る人によって印象が変わってしまうのがハンドの判定です。だからこそ、試合で手にボールが当たるたびに、ハンドかそうでないのかの話題が尽きないのでしょうね。

Q&A

3つ目の映像 #1 で、シュートがとても良いコースに飛んでるからハンドと判定すべきでは? 

確かに、ディフェンスの手がなければゴールが決まっていたかもしれませんが、ハンドの基準はあくまで、手に当たった選手の意図があるかどうかです。シュートの質(ゴールに入りそうかどうか)は関係ありません。


写真で見ると #2 完全に手に当たってるけど、これってハンド?

この写真だけでは、ハンドになるかどうかを判定することはできません。手に当たっていることは確認できますが、ハンドを判定するためには、ボールが蹴られてから手に当たるまでのボールの進路・速さ・距離などを確認する必要があります。

まとめ

ハンドになる場合とならない場合の違いを、理解できましたでしょうか。

最後に、もう一度確認しましょう。

  1. 手にボールが当たっただけでは、反則にならない
  2. 意図的にボールに触れたと主審が判断したら反則となる
  3. 意図的かどうかは、手とボールの動きや手の位置などを総合的に考慮して判定される。

ハンドの反則の見極めは、サッカーのルールの中で最も難しい判定の一つです。

今後、試合で手にボールが当たる場面を見かけたら、判定基準と照らし合わせて、ハンドに該当するかを考えてみましょう!


[引用資料] 出典:
#1 2019シーズン 競技規則スタンダード(YouTube)

#2 審判、エリア内ハンドをスルー 浦和レッズvs川崎フロンターレ 2017第33節(YouTube)

競技規則
  • 第12条 1.直接フリーキック ボールを手または腕で扱う
  • 第12条 3.懲戒処置 反スポーツ的行為に対する警告
  • 第12条 3.懲戒処置 退場となる反則

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