<後編>判定にイライラしなくなるファウルの見分け方「10+3の法則」【サッカーのルール】

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審判が判定するファウルに「何で?」と疑問に思ったり、「こっちじゃなくて向こうのファウルでしょ!」と、イライラしたことはありませんか?

試合中のファウルの判定に対するストレスを減らす「10+プラス3の法則」

前編では、ファウルとなるプレーの種類を説明しました。後編は、ファウルと判定される接触の程度を説明していきます。前編をまだ読んでいない方は、先に前編を読んでくださいね。


ファウルと判定される接触の程度を理解しよう

まずは、前編のおさらいということで、選手同士の接触の程度によってファウルかノーファウルかが決まる7種類のプレーを再確認しましょう。

これらのプレーを、次のいずれかの程度で行ったと審判が判断した時にファウルとなります。

・不用意に

・無謀に

・過剰な力で

ピラミッド図で表すと、こうなります。上にいく程、プレーが荒くなっていくとイメージしてください。

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相手に配慮したプレー

ピラミッドの一番下の層。接触はありましたが、相手に挑む時に配慮や注意が伴っているプレーで、ノーファウルと判定されます。

不用意なプレー

ピラミッドの下から二番目の層。相手に挑む時に配慮や注意が足りないプレーで、ファウルと判定されます。

イエローカードやレッドカードといった懲戒処置はありません。ただし、無謀なプレーほどではないけど荒さが目立つなどの場合に、主審から口頭で注意されることがあります。

無謀なプレー

ピラミッドの下から三番目の層。相手を危険にさらすことを無視したプレーです。

ファウルの判定に加えて、イエローカード(警告)の対象となります。

過剰な力によるプレー

ピラミッドの一番上。必要以上の過剰な力を用いて、相手の安全を危険にさらすプレーです。

ファウルの判定に加えて、レッドカード(退場)の対象となります。

「相手を危険にさらす」という表現が「無謀なプレー」とあまり変わらない印象を受けるかもしれませんが、「過剰な力によるプレー」は、相手の選手生命に影響を与えるような大怪我を負わせてしまうかもしれない程のスピードとパワーを用いたプレーです。

MEMO
警告や退場といった懲戒処置については、改めて別の記事にまとめて説明します。

接触された方のリアクションで判断しない

接触の程度がピラミッドのどの層に該当するかを考える時に、接触された選手のリアクションで判断しないようにしましょう。

例えば、接触された選手がとても痛がっているからといって、接触した方のプレーが、必ずしもイエローカードやレッドカードの対象になるわけではありません。

逆に、無謀なプレーや過剰な力によるプレーがあっても、ファウルされた選手はケロッと立ち上がるかもしれません。

ファウルを見極める際は、あくまで、接触した側がどんなプレーをしたかを注意して見るようにしましょう。

避けられないグレーゾーン

これまで説明してきましたとおり、接触の程度によってファウルとするプレーは、ファウルかノーファウルかの判断に加えて、ファウルならどの層に該当するかを審判が見極めて判定を下します。

ですが、ルールにはこれ以上の細かい規定はないため、層と層の境い目を明確に分けることはできず、グレーゾーンとなるケースがどうしても出てきてしまいます。

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不用意なプレーに対して、「今のは過剰な力によるプレーだ!」といってレッドカードを出す審判はいないでしょう。ですが、グレーゾーンに該当する場合は、相手に配慮したプレーか不用意なプレーかの判定が審判によって変わってしまうことは実際にあります。不用意なプレーと無謀なプレー、無謀なプレーと過剰な力によるプレーにも、同じことがいえます。

試合で「今の判定は微妙じゃない?」と感じた時は、グレーゾーンに該当するプレーだったかを考えてみましょう。

「先入観」は最大の敵

ここまで読んでいただければ、試合中のたいていのシーンで判定の理由が分かるようになると思いますが、最も大切なことは先入観を持って見ない、ということです。

納得いかない判定があった時に、

  • この選手は荒いプレーが多いから
  • このチームは審判に有利な笛を吹いてもらえるから
  • この審判は過去にとんでもない誤審をしたから

という様な先入観を持っていたら、正しく見極められるでしょうか。

過去の事実がどうあれ、先入観を持って物事を見ると、白いものが灰色に、灰色のものが黒に、黒いものが真っ黒に見えてしまうかもしれません。

誰でも、応援しているチームに勝ってほしいですから、肩入れして見るのは当たり前のことだと思います。そのうえで、ルールで決められた基準に該当するかを見分けるようにしましょう。

Q&A

激しい接触は、全てファウルになるの?

激しい = 荒い、ではありません。
激しくても正当なプレーであれば、ファウルにはなりません。
例えば、肩を使って相手の肩に行うチャージは、強い接触でも正当なプレーとして認められています。それ以外は、プレーの種類・使っている身体の部位・プレーの強さを、審判が判断します。


ペナルティーエリアの中と外では、ファウルの基準は変わるの?

変わりません。ただし、ペナルティーエリア内の守備側のファウルはPKとなりますので、審判はより慎重に見極めて判定を下します。


日本の審判は、ちょっとしたことで笛を吹きすぎなんじゃない?

特に、ボールをプレーする意思を感じさせないは、ちょっとしたことでもファウルになります。「妨げる」や「押さえる」などで相手を邪魔する行為よりも、ボールへのプレーを優先しましょう。


ボールにいってるよ! 先にボールに触ってるよ!

例えそのとおりだとしても、相手への配慮がなければファウルになります。無謀なプレーであればイエローカード、過剰な力によるプレーであればレッドカードの対象です。


選手が倒れた! 何でファウルじゃないの?

“倒れた”のか”倒された”のかを注意して見てみましょう。相手のファウルに該当するプレーによって”倒された”のであればファウルです。倒れた=ファウルがあった、ではありません。

まとめ

前編と後編の2回に分けて、身体の接触を伴うファウルの見分け方を説明してきました。

最後に、もう一度確認しましょう。

  1. ファウルに該当するプレーの種類は10種類
  2. 接触の程度がファウルになるかの基準は3種類
  3. 接触された方のリアクションや、先入観で判断しない

10+プラス3の法則を理解いただけましたでしょうか。

「10+3の法則」とは、ファウルになる可能性があるプレーの種類と、ファウルの程度を見極める基準の数を表したキーワードだったんです。

選手同士の接触は、試合で何度も起こります。サッカーをより深く知って楽しむために、7+3の法則を思い出しながら、出来るだけニュートラルな気持ちで審判の判定を見ていただければと思います!


[引用資料] 出典:

#1 ホームメイト 住まいの用語辞典 サッカー用語集  キッキング

#2 スポランド  サッカー図鑑 ファウル・不正行為のルール

 

競技規則
  • 第12条 1.直接フリーキック
  • 第12条 3.懲戒処置 反スポーツ的行為に対する警告
  • 第12条 3.懲戒処置 退場となる反則

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