【プレビュー】J2 第2節 京都サンガ×ジュビロ磐田

ついにJリーグが帰ってくる!

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い全国に発令されていた緊急事態宣言が解除され、1ヵ月間の活動自粛を経て5月25日に練習を再開したジュビロ磐田。その後、チーム内の練習に加えて近隣のJクラブとトレーニングマッチを実施。結果・内容ともに好調さをうかがわせている。

再開1試合目の対戦相手は京都サンガ。昇格を争うことになるであろうクラブとの直接対決だ。中断期間が4ヶ月も続いた影響を受けて、今シーズンは超過密日程となることが決定している。再スタートダッシュを決めるためにも、是が非でも勝ち点3を掴み取りたい。

それでは再開初戦となる京都サンガとの一戦を展望していこう。

お知らせ
6月17日に実施したFC岐阜とのトレーニングマッチの試合前に、ジュビロ磐田公式アカウントより以下のアナウンスが行われた。そのため、この記事では試合結果以外の情報には一切触れない事とする。

過去の戦績

  • 通算成績は 14勝3分3敗 で磐田が大きく勝ち越している
  • J2での対戦は2014~2015の2年間で2勝2分0敗
  • サンガスタジアム by KYOCERAで開催される初めての公式戦となる

中断期間中の動向

【ジュビロ磐田】
活動再開以降、トレーニングマッチを3試合実施。3戦全勝で13得点1失点という結果であった(アスルクラロ沼津 2試合・ FC岐阜1試合)
※6月20日に実施した清水エスパルスとの試合は完全非公開のため結果・得点者ともに不明

【京都サンガ】
トレーニングマッチに関する情報が公開されていないため詳細不明

予想スタメン

【ジュビロ磐田】
システムは昨季から継続して使っている4-4-2。山形との開幕戦で先発したルキアン・大森・大井に代わって、沼津戦でスタメンを勝ち取った三木・伊藤・大武が起用されると予想。

【京都サンガ】
京都は今季から新たに就任した實好監督が、3バックと4バックの併用を明言。開幕では4バックの山口相手に3-4-2-1をチョイスしたので、今節も同様に3-4-2-1を継続すると予想。メンバーは正直読めない部分もあるが、バイスとウタカを中心に山口戦のメンバーが名を連ねるのではないだろうか。また、昨季まで磐田に在籍した荒木大吾が試合に絡めるかも気になるところだ。

試合のポイント

昨シーズン終了後、積極的な補強でストーブリーグの話題をさらった京都。注目すべきはセンターラインに位置するバイスとウタカの2人だ。バイスは守備の中心として、ウタカは攻撃の主軸としてチームの屋台骨を支える。必然的に、バイス 対 磐田の攻撃陣、ウタカ 対 磐田の守備陣の出来が試合の結果に大きな影響を与えるだろう。

そこで、この2人を中心に注目すべき2つのポイントを取り上げる。

① ウタカに依存する京都の攻撃

京都の前線3枚に対して磐田の守備は4枚。数だけを考えると磐田が数的優位を確保しているが、噛み合わは京都に分があると言える。特に注意しなければいけないのが1トップ(ウタカ)と2シャドーの連動した動きだ。ウタカがDFラインの急所に穴を開け、シャドーがそのスペースに進入してゴールを狙う。京都が狙う攻撃の形はこうである。

中央で構えるウタカに対して、ボランチやWBから足元に楔を入れる。ウタカに引きづられて守備側はCB1枚が前に出て対応。楔のパスに対して、ウタカがダイレクトでの落とし(レイオフ)や前を向いてゴール方向への展開を狙う。1トップのこの動きに合わせて、CBが空けたスペースに2シャドーが走り込む仕組みだ。

※下図は左右にスライド可能です


レノファ山口と戦った開幕戦で同様の形を何度も見せており、ウタカと2シャドーは非常にスムーズな連携が取れている印象を受けた。磐田のCBは比較的前に出て対応するタイプであるため、山口のCB同様にスペースを空けてしまうだろう。CBの対応でウタカを潰せればベストだが、簡単な話ではない。そこで、もう1枚のCBやSBのカバーリング、キーパーの素早い飛び出しが鍵になると考えられる。

いずれにしても攻撃の中心は1トップに入るウタカ。失点を防ぐためには、ウタカに気持ち良くプレーさせないようにしつつ、ウタカからの展開を防ぐ事が重要となる。

② 狙うはポジティブトランジションからのサイド攻撃

京都のDF陣を統率するのは長崎から加入したバイス。3バックの中央でゴールに鍵をかけて鉄壁の守備を見せるオランダ人CBだ。186cm・85kgという体格を生かしてフィジカルを前面に押し出すプレースタイルが特徴。空中戦(エアバトル)では絶対の強さを誇り、地上戦では相手CFを潰しにかかる。

対する磐田のCF陣も対人に強い(小川航基 186cm、ルキアン 183cm)が、この2人をもってしてもフィジカルバトルでバイスに勝つのは容易ではないだろう。そこで、京都のゴールネットを揺らすためには、バイスをサイドに誘導する狙いが効果的と考える。バイスをサイドに誘導し、守備強度が落ちたゴール前を攻略する形だ。

京都のシステムは前述のとおり3-4-2-1という配置。自分たちのボール保持から始まる攻撃(セットオフェンス)の際、WBはDFラインを離れてMFラインにポジションを取るため、最終ラインは3枚のみとなる。そこで、最初に狙うは3バックの脇のスペースである。

京都はDFラインから細かくボールを繋ぐ意識があるため、中盤で奪ったボールを手数をかけずに3バックのサイドのスペースに送り込む。WBの裏で起点を作れれば左右のCB(安藤・森脇)がスライドして対応に出る。左右のCBをスライドさせる事ができれば、連動してバイスを中央から動かす事が可能となる。


こうしてゴール中央の守備強度を落とす”仕込み”を行った上で、サイドからのクロスで逆サイドのFWとSHがフィニッシュに絡む。山形戦のプレビューレビューで述べたとおり、今季の磐田は相手ボールを奪った直後の対応(ポジティブトランジション)で手数をかけずに縦に前進する狙いを持っている。この特徴を上手く活かせばバイスを中央から動かす事が可能となるはずだ。

最後に

J2開幕戦を2対0で勝利し、J1昇格に向けて順調なスタートを切ったかに見えた。しかし、想定外の敵が現れ、何とかリーグ再開にはこぎ着けたものの、シーズンを最後まで消化できるかは不透明な状況である。シーズン終了後に2位以内を確保できたとしても、基準試合数(全試合数の75%、かつ全クラブが50%)以上の試合が開催されなければ昇格は不可能となる。

だが、下を向いていても何も始まらない。医療従事者への感謝の念を忘れる事無く、シーズンが全うされる事を祈りつつ、1試合1試合を大切に戦っていこう。冒頭でも述べたとおり、今季は超過密日程となる事が確定している。この前代未聞のシーズンを乗り切るためには、高卒ルーキーの3人組を含めた総力戦で挑まなければならない。

磐田サポの皆さんには、開幕直前にフベロ監督が我々に送ってくれた言葉を思い出してほしい。”さあ明日、その第一歩を共に踏み出そう。我々の目的を達するために。”

Let’s get 3 points with the boss !!!

 

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