【プレビュー】J2 第1節 ジュビロ磐田×モンテディオ山形

2019シーズンをJ1最下位で終え、J2に降格したジュビロ。

降格こそしたもののラスト5試合は3勝2敗と勝ち越し、内容・結果ともに可能性を予感させてくれた。そして今季はフベロ監督がキャンプから指揮する最初のシーズンとなる。どんな上積みを見せてくれるのか。

ジュビロ磐田にとって何かと嫌な思い出が多いモンテディオ山形との一戦。1年でJ1に昇格するために是が非でも3ポイントを掴み取りたい。

なお、モンテディオ山形に関する情報は Kasuさん(@kasu_o_chang)の記事『モンテディオ山形 2020シーズン 超個人的展望』を参考にさせていただいた。

過去の戦績

  • 通算成績は 3勝2分5敗 でジュビロが負け越している
  • ヤマハスタジアムでも 2勝1分3敗 の負け越し
  • 両チームの対戦は2014年プレーオフ準決勝のあの試合以来

シーズンオフの動向

シーズンオフの動向については、そうさん(@football2895)の記事『いよいよJ2開幕!ジュビロ磐田対モンテディオ山形 事前情報』を参照してもらいたい。

予想スタメン

【ジュビロ磐田】
システムは昨季から継続して使っている4-4-2。アダイウトンが抜けたFWの穴は小川(航)、左SHにはFC東京から新加入の大森、その他は昨季終盤のレギュラーメンバーと予想する。

【モンテディオ山形】
システムは昨季使用した3-4-2-1ではなく3-1-4-2の可能性が高い様子。具体的なメンバーは予想つかないが、怪我などのトラブルが無ければ新加入のヴィニシウス アラウージョ(FW)・中村 充孝(MF)・渡邊 凌磨(MF)あたりが名を連ねるだろう。

試合のポイント

固い守備をベースに低い重心から繰り出すロングカウンターとセットプレーで少ないチャンスを物にするイメージの山形。しかし、今季から指揮を執る石丸新監督は「アグレッシブフットボール」と銘打ち、攻守両面でのアップデートを図っている模様。

6年ぶりの対戦となるこの試合で、注目すべき4つのポイントを取り上げる。

① 山形のビルドアップに対する守備

山形のDFライン3枚に対して、磐田のファーストプレスはFW2枚。そのため、両サイドのCB(以下、HV)がボールを持った際に、誰がプレスをかけるのかがポイントとなる。

磐田の昨季の守備は、FW2枚が中央を封鎖してサイドまで積極的にプレスをかけない仕組みであった。この流れを踏襲すると、HVにはSHがプレスをかける事になりそう。ここで問題となるのが、サイドで1vs2を作られてしまうこと。

2019シーズン最終節の神戸戦で、山形と同じ配置の神戸に対して、SHが数的不利な状況を作られHVの正確な配球を許してしまった。HVからの展開を阻害するために、WBへのパスコースを消しながらHVにプレスをかけるカバーシャドウの動きが必要となる。

② 磐田SB裏を狙う山形の攻撃

一般的に、4-4-2 と 3-1-4-2 の噛み合わせは後者に分があると言われることが多い。中盤の両IHを中心に、相手守備のライン間に人を送り込みやすいからである。その強みを生かしたSB裏のスペース攻略が4バック相手の定石と言える。

WBがSBを引き釣り出し、背後にスペースを作り出す。このスペースにIHとボールを送り込んで起点を作り、クロス等の攻撃に繋げることが予想される。磐田としてはスペースに走りこむIHに誰が対応するのかがポイント。CBのスライド(図のパターンでは大井)や、ボランチ(同じく上原)が付いて行く対応が考えられるが、いずれにしても持ち場を離れた守備となるため、その後の展開でマークのズレを発生させないことが肝要となる。

③ 山形の中盤3枚の急所を狙う攻撃

一方で 3-1-4-2 の狙い所として、”1″のアンカー脇に生まれるスペースと3枚の両サイドに生まれるスペースの2つが挙げられる。磐田のSHは幅を取らずにハーフレーンを主戦場とするため、アンカー脇のスペースを狙える配置だ。”1″の両脇を誰がどの様に狙うかに注目したい。

また、山形は撤退した際には 5-3-2 となり(両WBがDFラインまで下がる)、中盤は3枚で守備の網を張ることになる。スタミナがある時間帯はピッチの横幅68mを3枚の頑張りで守れるが、時間の経過とともにスタミナが減ってスライドが間に合わなくなる可能性がある。磐田に求められるのは辛抱の2文字。前半からボールを左右に大きく動かし中盤3枚のスタミナを削り続け、例え前半にゴールを奪えなくても焦ることなく、後半に相手の足が止まって隙が生まれたところを刺すという辛抱強さが求められる。

④ トランジション

昨季の磐田は攻守両面でバランスを取り、ボール支配率を高めてクロスを中心としたサイド攻撃が主な攻撃パターンであった。守備の局面ではボールを奪取した後、前方への展開が難しいと見るや、バックパスを用いて安定したボール保持の時間確保を優先していた。

今季は、昨季の戦い方をベースに更なる上積みを狙うようだ。その中でも、特に注目すべきなのがトランジション(攻守が入れ替わる局面)。ここでの具体的な言及は避けるが、トランジションにおける振る舞い方について、山形戦では新たな志向性を見せてくれるだろう。

最後に

J2リーグを戦う磐田にとって、2020シーズンは単にJ1昇格を狙うだけでなく、クラブの新たな一歩を踏み出す年でもある。2014年から続いた名波政権が幕を閉じ、名波さんが連れてきた選手の多くが他クラブへ移籍し、スタッフの陣容も大きく変わった。

トップチームの監督にスペイン人のフェルナンド フベロを招聘し、クラブの新たな中期計画として5年後・10年後を見据えて普及・育成からトップまで一貫性を持たせると小野社長が公言。フベロ監督の元でJ1昇格に失敗することがあれば、この計画がいきなり頓挫しかねない。5年後・10年後にJ1に定着して上位を狙うクラブとなるためにも、2020年のJ2開幕戦は絶対に勝たなければならない一戦と言える。

2020シーズンをフベロ監督とともに戦い抜き、必ずJ1昇格を勝ち取りましょう!!

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